なんで、人は誰かとつながっていないといけないの?
人には「誰かと一緒にいたい(親和欲求)」という思いがあるからだにゃ。
なんで、人と仲良くしたがる?
小学生や中学生の時に、友達を誘って一緒にトイレに行ったことはありませんか?
また、子どもを持つお母さんであれば『ママ友』というつながりを重要視しますよね。
このように、私たちは『誰かと一緒にいたい』と欲求を常に持っています。
また、この欲求のことを『親和欲求』と言います。
親和欲求とは誰かと一緒にいたいという欲求を表した用語を指します。
もちろん、人間社会において、誰かと一緒にいたいと考えるのは自然の道理です。
しかし、それには個人差があるということも忘れてはいけません。
どんな人が、親和欲求が強いのか?
また、親和欲求の強さというのも人によって個人差があると考えられています。
一般的には、次のようになります。
「男性よりも女性」であり「長男、長女、一人っ子」ほど親和欲求が強いと言われています。
つまり親和欲求は、女性かつ兄弟の仲でも一番上の子どもほど高いようです。
不安・恐怖の時ほど、親和欲求が高まる!?
さらに親和欲求は、不安な時や強い恐怖を覚えた時ほど、強まる傾向にあるとされています。
その事実が明らかになったのは、2011年に起きた東日本大震災です。
あまり知られていませんが、
東日本大震災のあと、結婚相談サービスへの申し込みが急増したそうです。
つまり、日常生活において1人が気楽だと思っていた人であっても、
この震災をきっかけに、
「誰かと一緒にいたい…」と強く感じたのではないかと考えられたのです。
親和欲求が強いと、ビシネスで損をする!?
繰り返しになるますが、親和欲求が強い人の特徴として、
社交的で協調性があり、場を和ませることが出来るという大きな特徴があります。
しかし、そのように一般的に良さそうに見える特徴が、
ビジネスの場面においてはかえって損をすることがあります…。
例えば、親和欲求の強い人がある事業所の管理職になると、
部下を評価するときに、その人の能力よりも「自分との親しさ」で評価してしまいます。
結果として、部下を平等に評価することが難しくなり、
能力よりも人柄で、昇進できるように取り計らってしまうことがあります。
もちろん、評価を受けた側の人であれば、損はしていませんが、
実力のある人が昇進できていないので、その事業所全体としてはマイナスですよね…。
人一倍孤独を感じてしまう…。
さらにあなたの周りに、
恋人と別れたあとなのに、すぐに新しい恋人を作る人はいませんか?
それは、親和欲求が強く働いているからかもしれません。
一般的に親和欲求が強い人は、
その欲求が満たされない時ほど、人一倍不安や孤独を感じやすい傾向にあるようです。
そのため、その不安や孤独を埋めるために、
大して興味のない・つまらない相手に走ってしまうことがあるんです。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。
しかし、その不安や孤独を埋めるために急いで漕ぎ着けた相手が、
必ずしも良い人だとは限らないということを押さえておかなければなりません。。
さいごに
親和欲求は人間社会を成り立たせるために必要な要素のひとつです。
私たちは、一人では生きていけません。
常に誰かしらの協力によって、生活は成り立っている部分もあります。
そのため、誰かと一緒に考えること自体が、
今後も人間が生きていく上で最も効率的なものなのかもしれませんね。
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