集団での話し合いに働く心理とは?

コミュニケーション上達編
(お悩み)
私は、個人で物事を考えた方がいいなぁ〜。
(返答)
たしかに、集団で考えると良くないこともあるからにゃ
スポンサーリンク

個人のアイデアvs集団のアイデア

何か1つのテーマを決めて、話し合うとき、

個人でアイデアを出す

集団でアイデアを出す

一体どちらの方が優れていると思いますか。

私達は小学校をはじめ、

義務教育課程の中で常に『誰かと話し合うこと』を強要されてきました。

そのため、集団で物事を決める方が良いと考える人もいるでしょう。

もちろん、それは間違っていませんが、

集団で物事を決める上での問題点についてもしっかり考えなければなりません。

集団で話し合うことのメリットとは?

まず、集団で話し合うメリットについて考えてみましょう。

集団で話し合うことの最大のメリットは『意見の多様性』です。

私達は、一人一人違った考えや意見を持っています。

そのため、1つの事柄を考える時に色々な視点で物事を考えることができます。

そしてこのように、

集団の中で新たな考えが生まれることを『グルーダイナミックス』といいます。

グループダイナミックスとは人の行動や思考は集団から影響を受ける、
また集団に対しても影響を与えるというような集団特性を指します。

集団で話し合うことのデメリットとは?

しかし、やはり集団で話し合うことにもデメリットがあります…。

その中で、特に問題として考えられるのが2つです。

まず第一に、『リスキーシフト』です。

リスキーシフトとは集団で議論をした時、より危険性の高い方向に意見が偏ってしまうことを指します。

ではなぜ、そのようなことが起こるのでしょうか。

それは、『責任の所在』が曖昧になるということが挙げられます。

例えば、ネットの炎上を例に考えてみましょう。

ネットの炎上では、誰か一人を集中的に多くの人が攻撃しますよね。

それは、発言に対する責任の所在が不明確であり、

どんなに危険なことを言ったとしても責任を感じにくくなる…という特徴があるからです。

またリスキーシフトに対して、

集団で話し合うことで起こる問題の一つに『コーシャスシフト』があります。

コーシャスシフトとは集団で議論をしたとき、より保守的な方向に意見が偏ることを指します。

これは「リスクを回避したい…」という思考に流され無難に議論が終わることを意味します。

スポンサーリンク

誰よりも発言するのが重要である

集団で議論をする時に、あまり発言しない人がいますよね。

そして、そのような人ほど議論が終わった後、

私は、○○って違うと思うんだよね…』などと文句を言うケースがあります。

ですが、せっかく意見を持っているのに言わないのはもったいないです…。

むしろ、「積極的に発言すること」をオススメします。

積極的に発言するということは、あなたの存在を周りが意識するきっかけになります。

さらに、何度も同じ意見を聞いていると、

周囲の人は自然と『それは、そうかも!』と段々と肯定化することもわかっています

つまり、自分の意見に周りの人を集めたい時は、

恥ずかしがらず、「積極的に発言すること」を念頭に置いてみてくださいね!

さいごに

個人のアイデアの方が量的にも質的にも、

集団のアイデアよりも優れていることがあります。

だからと言って、集団での話し合いを否定している訳でもありません。

大切なのは、各々の特徴を掴んでおくことです。

特に、今回ご紹介「リスキシフト」「コーシャスシフト」については、

知っておいて損はありません…。

今、自分たちの話しあいが、どちらにシフトしているのか?

について考えてみるのは非常に、オススメです。

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました