今日も心理学の魔法で実生活を輝かせましょう!今回のテーマは、「人間関係の円滑化に向けた距離感とコミュニケーションの調節法」です。では、授業を始めていきましょう。
いっちゃんとワン丸の会話
人との衝突は、距離感のエラー
誰しもが『人と争うことは避けたい…。』と考えているのではないでしょうか?
おそらく、多くの人が人と争うことなく、むしろ親しみのある人間関係を築き、
穏やかな生活を望んでいるのではないでしょうか。
しかし、人間関係がこじれたり、衝突してしまうことがあるのは、なぜでしょうか。
その背景には、『コミュニケーション不全』があるのかもしれません。
何かしらの問題が起きた際に生じる葛藤や苛立ちを指します。
特に現代においては、
SNSの普及により対人でのコミュニケーションが難しくなりつつあるのが現状です。
相手との距離感が重要!
ではどのようなコミュニケーションをすれば、そのような衝突はなくなるのでしょうか。
人との衝突を避けたい時に、
最初に考えられるのが『相手との距離感』を適切に保つことです。
例えば、あなたが家族に対して行うコミュニケーションと
職場での上司とのコミュニケーションとでは全く違いますよね…。
もしかりに、
家族に話すように上司と接すれば『馴れ馴れしい…。』と感じてもおかしくありません。
しかし一方で、
職場の上司と話すように家族とコミュニケーションをすれば、それは窮屈ですよね…。
つまり、コミュニケーションをする上では、
『自分』と『相手』との距離感を正確に判断しなければなりません。
ヤマアラシ・ジレンマとは?
また、自分と相手との距離感を考える上で、とても上手い例え話があります。
それが「ヤマアラシのジレンマ」です。
これは、ドイツの哲学者ショーペンハウエルが作った寓話です。
“ある冬の寒い日、少しでも暖まろうと2匹のヤマアラシが身体を寄せあっていました。
しかし、ヤマアラシにはトゲがあります。
そのためお互いがあまりに近すぎるとお互いのトゲが刺さり相手を傷つけてしまいます…。
また、離れすぎるとお互い寒いままです。
そして、この2匹は、試行錯誤を繰り返した結果、
お互いの体を傷つけることなく、お互いが暖め合える距離感を発見しました。“
適度な距離感は、トライ&エラーの積み重ね
ヤマアラシ・ジレンマは、私たちの日常生活においても重要な教訓を残しました。
私たちの多くが、「誰かとコミュニケーションを取りたい…」という気持ちと、
「相手と対立して、傷つきたくない…」という気持ちの両方があり、
コミュニケーションをする際は、お互いの距離感を上手く取るために躍起になっています。
しかし、ヤマアラシ達は、
お互いにとって都合の良い距離感をみつけ、穏やかな生活を送ることが出来ました。
そして、これは私たち人間にも当てはまりますよね。
そして、相手との距離感を意識したコミュニケーションを充実するには、
以下のような事柄が重要になってきます。
①話すときの姿勢
②言葉の言い回し
・語尾(〜です。〜ます。もしくは、〜だよね。)
③話す際の物理的距離
など。そして、そのコミュニケーションの仕方が合わなければ変化を加えて、
それでも合わなければ、コミュニケーションの仕方をまた変えてみる…
そのようにして、相手との距離感を調節してみるのが一番いいのかもしれません。
さいごに
『争いごとを避けたい…』『良好な人間関係を築きたい…』という思いは、
一見すると逆のことを言っているように思えますが、
根底には「誰かとつながっていたい…。」という思いが存在しています。
これは、人類が生存競争のなかで培ってきた一つの才能なのかもしれませんね。
ただ、コミュニケーションがうまくいかないことに苛立ちを覚えるのではなく、
何度もトライ&エラーするということを忘れずに、いてくださいね!
今回は以上です。
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