【心理学解説】フォールス・コンセンサスとは?

コミュニケーション上達編
(お悩み)
私が面白いと思ったものが、
なんで周りの人は面白いって感じないの!?
(返答)
それは、フォールス・コンセンサス効果が働いているにゃ。
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「みんな、○○だから…」は根拠がない?

自分が良い!と感じたものは、他人に勧めたくなることはありませんか

例えば、

・(自分が)気に入ったレストラン

・(自分が)気に入った本

・(自分が)気に入ったテレビ番組

などなど。

しかし、相手からすると『意外と大したことない…。』と感じることは少なくありません。

では、なぜこのような事態が起きてしまうのでしょうか。

その背景には、

自分と同じ意見を持ち、同じように行動するだろう』と考える思考があるからです。

周りの人は自分の考えと同じ!?

自分が良いと思ったものでも、他人は良くない…と感じることがあります。

人は自然と、多くの人が自分と同じ意見を持ち、

同じように行動するだろうと考える傾向にあります。

これを『フォールス・コンセンサス効果』と呼びます。

フォールス・コンセンサス効果とは人は多くの人が自分と同じ意見を持ち、
同じように行動をするだろうと考えやすいという心理効果を指します。

つまり、

人は自分の単なる思い込みの中で、相手の行動に働きかけようとする性質があるんです。

フォールス・コンセンサス効果が働きやすい環境とは?

一般的にフォールスコンセンサス効果は、

恋人や親友、また家族などの親しい間柄の人ほど

フォールス・コンセンサス効果は、強くなるという傾向にあります。

あなたも自分が良いと思ったものを友達や家族に、おススメしたことはありませんか。

それは正しく、フォールス・コンセンサス効果が働いた結果です。

思い込みを理解することが重要!

私たちは常に、自分の思い込みを元に人と接しています。

そのため、こうした自分の思い込みを理解しなければ、

相手とのすれ違いや誤解を生んでしまうことがあります…。

特に、相手が親しい人であれば、

ちょっとした意見の違いが、許せない…ということも少なくありません。

そのようなときに、

「(私は、)私の意見が全てだと思っているのではないか…?」と思いとどまり、

相手の意見も聞き入れるという視点を持つだけで、すれ違いや誤解を予防できます。

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自分と他人は違うという認識

心理学者ロスらは、

被験者学生にサンドイッチマンになり、体にボートをつけて歩き回るように依頼しました。

サンドイッチマンとは広告宣伝手法の一つで、人の胴の前面と背中の両方に、
宣伝用の看板を取り付け、町中にたたずむ、もしくは歩行する広告手法を指します。

そして承諾した人、断った人それぞれに、

『他の人に、同じことを頼んだらやると思いますか?』と聞き回りました。

すると、承諾した多くの人が、

他の人も(サンドイッチマンになることを)承諾するだろう!』と考えたそうです。

一方で断った人の多くは、

他の人も(サンドイッチマンになることを)断ると思った…』と答えたそうです。

つまりこの実験から、人は誰しもが…、

『周りも自分ときっと同じように思うはず…』という思い込みがあるとわかったんです。

当たり前を疑う癖をつけるべき!

人は誰しもが、自分の価値観で人と接しています。

そのため、自分にとって都合の良い考えや情報を信じやすい傾向にあります。

また、その考えや情報は「相手も、きっと同じはずだ!」と思い込みます。

しかし、「100人いれば、100通りの考えがある」という言葉のように、

1人1人全く違った考え方や情報の受け止め方は、異なります。

そのことは、常に疑いを持っておいてくださいね!

さいごに

自分が良くっても、相手が良いと感じことばかりではありません。

そのため、相手には違った価値観がある!と自覚して、接することが重要になってきます。

ぜひ、今回の記事を参考に、

自分にフォールス・コンセンサス効果は強く働いていないか?と疑ってみてくださいね!

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