部下(後輩)が全然言うことを聞いてくれない…。
どうして、自分の言うことを聞いてくれないの!?
それは、あなたに対して反発心を抱いているからにゃ。
【理論で説明】反発する人の心理とは?
突然ですが、あなたは他人から『○○しなさい!』と言われたらどのように感じますか?
おそらく、多くの人が不快感を覚え、自然と反発心が生まれるのではないでしょか?
実はこの反応、心理学では当たり前のことだと考えられています。
心理学では、これを「心理的リアクタンス」といいます。
人には『(自分の行動・考えを)自分で決めたい…』という欲求が無意識にあります。
したがって、誰かから自分の行動を強制されることに無意識のうちに抵抗してしまうのです。
『心理的リアクタンス』が作用しやすい条件とは?
また、心理的リアクタンスが作用しやすい条件も存在しています。
一般的に、「(この人)嫌いだな…」と思っている相手から、
強要されると反発心は強くなるといわれています。
一方で、自分が好意を寄せる相手に対しては心理的リアクタンスは起こりにくいともいわれています。
例えば、学校の先生をもの凄く嫌っている生徒がいたとします。
この場合、生徒からすれば学校の先生に対して、ものすごい警戒心があるはずです。
そのため、この学校の先生が生徒に対して、
「勉強をしなさい!!」
と言ったとしても、生徒の反発心は強まり、ますます勉強しなくなります。
一方で、ものすごくあこがれの先輩から、
『○○(あなたの名前)、少しは勉強したほうがいいぞ?』
と言われれば、どのように感じるでしょか?
おそらく、そこまでの反発心は生まれることなく、張り切って勉強するのではないでしょか?
つまり相手に対して、
『(何を)言うのか』ではなく『(誰が)言うのか』の方が重要だということです!
リーダーには良好な人間関係が必要不可欠!
心理的リアクタンスには、
自分が好きな相手から強要されても起こりにくいという特徴がありましたね!
つまり、人に何かしらの行動を呼びかけるリーダーあれば、部下から好意を持たれることが重要になってきます!
繰り返しになりますが、
人は『警戒心』や『嫌悪感』を抱いている相手からの発言に対して『反発心』が生まれやすいです。
ですが裏を返せば、
相手があなたに対して、好印象しか抱いていなければ、
あなたの意見は取り入れやすくなるとも考えられます。
だからこそ、リーダーと言われる人たちは、
他者からの見方『印象操作』が非常に重要になってきます。
良好な人間関係を築くための3原則
ではここからは、リーダーをはじめ、
人に何か指示をする人(親御さん、学校の先生)に読んでほしい良好な人間関係の作り方について説明します!
先述したように、良好な人間関係を築き上げることが『心理的リアクタンス』を抑える重要な役割があります。
しかし、『良好な関係をを築くなんてそんな簡単にできるの?』と疑問を持たれる人もいると思います。
そこで、今回はどんな人にでも通用する、
良好な人間関係の築き方について3つの原則をふれておきましょう!
原則1 相手の話す割合:自分の話す割合=8:2
まず、一つ目に『相手の話す割合:自分の話す割合=8:2』という原則です。
つまり、自分の話す回数よりも相手の話の回数を増やしましょうね!ということです。
なぜなら、人が相手に対して積極的に会話をするときは、
相手に対して好意を寄せるときしかないからです。
例えば、もし、あなたのことをいつも馬鹿にしてくる上司がいたとします。
その時、あなたに何かしらの悩みがあった際に、その上司に自分の話をしますか?
おそらく、多くの人がしないのではないでしょうか?
むしろ、自分の悩みを話すのであれば、親しい家族や友人にしか話さないですよね?
つまり、相手からの発言量を増やさせること、
それ自体が相手から好意を持たれやすくする一つの方法なんです。
しかし意外と、これが出来ない人が多いように感じます。
むしろ、自分の言いたいことだけ言って満足している人が多い印象があります;^ω^)
そのため、あなたが部下に対して発言しやすい環境を整えることが良好な人間関係を築くために必要なことです!
これからは『相手の話す割合:自分の話す割合=8:2』を意識して人と接するようにしましょう!
原則2 無条件に相手を受け入れる
二つ目の原則として『(無条件に)相手を受け入れる』ことを意識してみましょう!
とはいっても、この『無条件』というのが非常に難しいんです…。
なぜなら、人は黙って相手の話を聞くことに慣れていないからです。
次の会話を見てみてください!
おそらく多くの人が、このような会話をしているのではないでしょうか?
(よくない会話)⇒Bさんの発言に注目
Aさん:(私は、)この前の○○さんの発言が許せなかったんだ!!
Bさん:そうかな?(私は、)そんなことないと思うんだけどな~。
Bさん:むしろ、○○さんはさ ~ ~ ~ 。
わかりますか?
この会話において、Aさんは自分が感じた不快な思いをBさんに分かってもらいたくて話しているんですね。
しかし、BさんはAさんの発言に対して否定し、それに加えて自分の意見を言っていますよね?
これが『無条件に相手を受け入れる』という原則が出来ていない状況に当てはまります。
こんな感じで、自分の話を否定しさらに意見してくる人に対して、自分の話をしたいとは思いませんよね?
では次に、無条件に相手を受け入れた場合は、どのような会話になるのかを見てみましょう!
(無条件に相手を受け入れた会話)⇒Bさんの会話の変化に注目
Aさん:(私は、)この前の○○さんの発言が許せなかったんだ!!
Bさん:Aさんは、○○さんのことが許せなかったんだね。
Bさん:私もその気持ちわかるよ。
Aさん:でしょ!でしょ!!
今度はどうでしょうか?Bさんは、Aさんの話を積極的に聞けていますよね?
Aさんも、Bさんに対して返答できていますよね?
これが、無条件に相手を受け入れた会話です。
つまり、相手の話を聞くときは相手の話を否定することなく、自分の考えも抜きで聞くことが非常に重要です!
しかし、多くの人が相手の発言に対して、否定や自分の意見を話してしまいます。
なので、この記事を読んでいるあなたは『無条件に相手を受け入れる』ということを意識してみてくださいね!
原則3 「うん!そうだよね!」の一言で変わる
三つ目の原則として、相手に対して『共感』することを意識してみましょう!
ついでに、先ほどの(無条件に相手を受け入れた会話)は『共感』という技法を使っていたことに気付きました?
(無条件に相手を受け入れた会話)⇒Bさんの会話の変化に注目
Aさん:(私は、)この前の○○さんの発言が許せなかったんだ!!
Bさん:Aさんは、○○さんのことが許せなかったんだね。←ココ!
Bさん:私もその気持ちわかるよ。←ココ!
Aさん:でしょ!でしょ!!
実は、無条件に相手を受け入れるという原則を満たすためには「共感」の要素も必要になってくるんですね。
一般的に、良好な人間関係を築くのが下手な人ほど、相手の話に『共感』しない傾向にあるようです。
しかし『共感』には『あなたの考えはよくわかる!』というように、
相手を理解しているという安心感を生んでくれます。
また「この人、私のことを分かってくれる人だ!」と相手に対してポジティブな印象も生んでくれます。
そのため相手の話に対して、積極的に『共感』することを心がけてくださいね!
【コラム】どうして好きな女の子をいじめるの!?
小学生や中学生の時に、あなたの周りに好きな子をいじめている人はいませんでしたか?
好きなはずの異性に対して、いじめるって何だか矛盾しているように思えませんか?
しかし、この反応は心理学的には自然な反応だと考えられています。
じつは人間には、ある方向への気持ちが強すぎると反対の行動をとってしまうという心理があります。
これを『反動形成』と呼んでいます。
つまり、好きな異性のはずなのに、いじめてしまうのはこの『反動形成』が働いてる結果なんです。
そのため、必要以上にあなたに対してちょっかいをだしてくる人がいれば、
もしかしたら、あなたに対して好意を寄せているのかもしれません!
まとめ
人には、『心理的リアクタンス』という心理的反応があります。
しかし、心理的リアクタンスが強く表れることもあれば、
スムーズに相手の話を聞けることだってあります。
重要なのは、相手との良好な人間関係です。
人に何か指示するときは、相手との良好な人間関係を築いてから行うように心がけましょう!
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